□タイムトラベル
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屯所に帰ると、副長さんが出迎えてくれた。やっぱりなんだかんだいい人みたい。風呂入ってさっさと寝ろと、ぶっきらぼうに言ってくれたけどあたしと総悟さんは顔を見合わせて笑ってしまった。


次の日からはとりあえず真選組のお世話をする女中さんのお仕事をすることになった。他の女中さんはみんないい人で早く里に帰れるといいねと言ってくれた。たぶん、副長さんが怪しまれないようにそう言ってくれたんだと思う。うん、やっぱいい人だ。

午後は総悟さんに連れられて、万事屋銀ちゃんというとこに行った。やる気のなさそうな銀髪のお兄さんと眼鏡の男の子とチャイナ服の子が出迎えてくれた。

日本史で勉強して、知ってはいたけど、ほんとにこの時代はなんでもアリなんだな。訳を話して、どうにかもとの世界に戻れる方法を調べてほしいと頼んだ。

「あー。それなら大丈夫だろ?うん、あてがある…だからそっちには俺が頼んでおくからよ、○ちゃん?真選組なんてむさ苦しいとこいないでうち来ればいいのにィ!」

「ちょっと銀さん、下心見え見えですよ」

「そうね!うちで暮らせばいいネ!そんなサド野郎といると何されるかわかんないアルヨ!」

「ちょ、神楽ちゃんまで!○さん、気にしないで下さいね。それに、その件は万事屋銀ちゃんにお任せ下さい!」

『ありがとうございます。助かります!』

ホッと一安心して、総悟さんを見れば、なぜか神楽ちゃんと殴り合いとかしてた… 新八くんがいつもの事ですよと言ったから、『総悟さーん、早く屯所帰らないと!』と声をかければ、すごい真っ黒なオーラが漂って来て「死ねィ!」 と、攻撃して万事屋を出ていってしまった。慌てて、3人にさよならをして総悟さんを追い掛けた。後ろでは「また遊びに来るヨロシ!」と叫んでいたので手を大きく振った。



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