□タイムトラベル
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帰りに総悟さんは、

「旦那は普段あぁだけど、頼りになるんで心配はいらないでさァ」
と、言ってくれた。あたしは総悟さんが紹介してくれた人だから初めから心配はしてなかったけど、なんとなくそれを言うのは恥ずかしかったから黙っておいた。

総悟さんは不思議そうな顔であたしをみたけど、にっこり笑ってごまかした。


屯所に帰ると、土方さんがカンカンで、仕事しないでどこ行ってたんだ!と2人して怒られてしまった。


総悟さん、言ってなかったんだね…。


〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇
それから約半年。あたしは江戸で暮らした。その間も銀さんちにはよく遊びに行って、神楽ちゃんとは大の仲良しになっていた。仕事の休憩中は、総悟と昼寝をするか、あたしのいた時代を忘れないようによくあの湖まで足を伸ばしていた。そこで、あたしを助けてくれたのは海老名さんという天人だと知り、海老名さんとも未来の湖について話したりした。

江戸はほんとに良いところで、だんだんと帰りたくないという気持ちになっていた。総悟にそれを言うとすごく怒られた。総悟は、あたしに早く帰って欲しいのかな?神楽ちゃんなんて、「それがいいネ」とか言ってすごい喜んでくれんのに…。あのサド!お前が本気で怒ると怖ぇんだよ!ばーか!とは死んでも口には出すまい!
真選組のみんなも局長をはじめとてもいい人で、とても居心地がよかった。

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