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□3z退S
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体育館に着いて、なんだかんだしてから、待機席に向かう。あのうるさいとこがそうだな… はぁ〜
○○ちゃんは来てくれてんのかな?
待機席に着くなり沖田さんたちに声をかけられた。
「山崎ィ、例の彼女。来てますぜー。」
「やるじゃねェか!なんだ、もう付き合ってのかよ?」
「ち、違いますよ!付き合ってなんて!」
「ほら、総悟もトシも、あんまりザキをいじめてやるな!これから試合だってのに!」
「山崎、俺らと話してるうちに、ほら、例の彼女。西田んとこ行きやしたぜ?」
「あー、来てくれたんだ!俺ちょっと行ってきます。……、沖田さん、彼女に変な事言ってないでしょうね?!」
「変な事?どんなことでィ!」
「〜〜〜!もう!」
「ほら、早く行って来い!」
○○ちゃんとこ行く前に(ほんとは一刻も早く○○ちゃんとこ行きたいんだけど)、強制とはいえ来てくれたみんなに、お礼を言う。
そんで…
「○○ちゃん!来てくれたんだ!?」
そのあと、ちょっと探りを入れたけど、まだなんも言われてないみたいだ。…よかった。
てゆうか、もう○○ちゃん来てくれただけで、試合勝ちそう、ほんと。
じゃ、行ってくるねと、颯爽と去ろうとしたその時、○○ちゃんに呼び止められた。
どうしたんだろう?2、3歩戻ると、なにやら渡された…
こ、これは…!
顔を伏せて、恥ずかしそうに髪を撫で付けて…
『これね、ボロボロだけど、お守り。下手くそだけど…』
「あ、あー、ありがとう!」
目を合わせてくれないけど、顔が真っ赤なのがわかる…なんか変な気を使わせちゃったかななんてちょっと思ったりもするけど……
「がんばってくるね!」
今度こそ颯爽と去って、試合の準備へと向かう。
こんな幸せ、この先ないかも
でも、でもやっぱりちょっとは期待しちゃうからね。