short3
□夕焼け狂詩曲
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にやけた面した女。
いつもすれ違う、どこの学校かわからねぇ制服着て、チャリこいでる。
いつもの交差点。
また居やがるんだ。
すれ違う一瞬だけ、目が合うけど不快でしかたねーや。
髪を風になびかせて…、にやけた口は隠しなせェ。
「毎日毎日、なにがあんたにそんな顔させるんだ?」
「どんないいことがあったんでィ」
そんなこと、俺が聞けるはずもなく、また今日もいつもの交差点で、にやけた面見て、にやけた口元隠すんだ。やっぱり会いたくて、教室を飛び出すんだ。
夕焼けラプソディ
名前すら、聞けやしない…
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彼女、総悟に会えて、にやけてたらいいのにと思います。