short3

□Birthday Eve
2ページ/2ページ




かぶき町から離れるとネオンやターミナルの光の邪魔もなくなって江戸でも意外に星が綺麗に見れる。

『トシ、あんたこんな暗いとこ連れて来てナニするつもりよ…』

「ばッ…!何言ってんだよ、なんもしねぇよ!阿保か!」



そんなに焦ることないのに。
思わず吹き出したあたしにむくれるトシ、こんな鬼副長でいいのかななんて思ってまたにやけてしまう。




「明日は、会えねーから。」




ん、わかってるよ。だからそんな声で言わないで?


「だからってわけでもねェけどよ、……顔、見たくなって。声だけじゃ、お前、元気なフリするしな?」


わしわしと頭を撫でられたら、セットした髪が崩れちゃうよ…、大きくて、綺麗なトシの手で撫でられるのは大好きだけど。


『トシの誕生日なのに!』


「まァな、だからプレゼント。」

さっきまで優しくあたしを撫でていた手は、くるっとひっくり返って催促してる。

……あたしが心配なんて言っておいてほんとはプレゼント取りに来ただけなんでしょ!?

笑ってごまかしても駄目なんだから!


『…屯所にマヨネーズ届けてあげる』

「クッ、色気ねーのな?」



あったって困るのはトシのくせによく言うよ、



『じゃ、ナシ』


「ま、お前の顔見れただけでもいーわ!」







Birthday Eveは君と、






恥ずかしい事言うんだね…?


あ、やっぱり唇くらいは戴いとくか。

●●●●●
土方さんHAPPY BIRTHDAY!
風呂場でしてた、土方さんとパトカードライブって妄想がこんなのになりました。土方さんはやっぱり難しいですね。いや、愛だけはたっぷりですよ!

向日葵
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ