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□退誕09
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「なんだ…テメェ仕事中にため息ばっかつきやがって!叩っ斬るぞ!」

「ちょ、や、すんまっせん!ほんともう息とかしないんで!斬らないでください」


「…ばーか。真に受けるな。近藤さんから言われた。明日はザキの誕生日だから、休みにしてやれって。」

「ほんと、ですか!?」

「俺は、ンな事、山崎だけにしてやったら他の隊士に示しがつかねェって、言った。」

「はぁ、ですよね」


「だけど確かに、最近オメェの休みつぶしてばっかりだとも思ったから、」

「……」

「明日だけ、特別だ。他の奴らに言うなよ。」

「はいっ、ありがとうございます!!副長、大好きです!」


「うるっせーよ。いいから早く帰って報告書だせ」

「はいよ!」






もう少し見回りしてくと言った副長と別れてひたすら屯所まで走った。

途中、携帯で○○に電話する。もうすぐ日付が変わってしまう、誕生日には1番に君の声が聞きたいよ。


…もう寝ちゃったかな?


電源ボタンを押そうとした時、



『も、もしもし?』


繋がった。思わずにやける。


「あ、○○?ごめんね、もう寝るよね?」

『ううん、今外にいる』


こんな時間になにやってんだ。言いたくなったけどここでケンカとかしたくないから我慢した。


「そ、そっか。どこにいんの?もし、もう帰るんだったら向かえに行くけど」

『あの、えっと…』



なんだよ、さっきは会えないって言ったらあんなに悲しそうにしてたくせに…

遊んでんのかよ…





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