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□プレゼントはキミ
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『カカシ、おかえ…!!今何時!?』
「ん、まだ12時ちょっと過ぎ。」
そう言って、たくさんキスしながらそういう雰囲気に持ってこうとしたのに、ぎゃー、とか言って全く色気もないのね、○○ってば…
『ちょ、もう〜…。ねぇ、"今日"になってから、もう誰かに会っちゃった?』
「んーん。家着いてから日付変わったから…」
『よかったッ!』
ちょっと、なにがイイのョ、俺拗ねてるんだけど…
ちょっとふて腐れた態度を取ってるというのに○○ってば、ルンルンで台所へ行ってしまった。なんだってゆーのよ。
またもや、ルンルンでこっちに帰ってくる○○に電気を消されて、ちょっと慌てる俺。
『カカシー!誕生日おめでとう!!
あたし、1番に言いたくって!』
俺の大好きな笑顔で、うれしいこと言ってくれるね。
ケーキにささったろうそくを吹き消すけど、俺、甘いもんは好きじゃないって知ってるはずなのにな…。
「○○、俺ケーキは…」
『大丈夫だよ、あたしが食べるから!』
は?
なんと聞けばもとから自分で食べる予定だったんだって…
普段はダイエットとかいって我慢してるからね…俺の誕生日利用したんだね、ちょっと悲しい。
そんな俺を余所に、むしゃむしゃケーキを頬張る○○…
そんな幸せそうな顔しちゃってさ…
「○○…?」
ケーキを食べる手を止めて、振り向くお前の唇を、いただきます。
ぼっ、と音を立てるように真っ赤に顔を染める○○。
でも、これくらいしたっていいデショ?なんてったって誕生日なんだから!
プレゼントはキミ。
その幸せそうな顔と甘いくちびるだけでじゅーぶん!!