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□3z退 完結
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最後の文化祭も、無事に終わって、これから後夜祭。
教室の内装も片付けられるところは片付けて、みんなはその後校庭に飛んでったけど。どうも乗り切れない私は、もったいない気もしたけど、帰る準備を教室に残ってしていた。
「あ、いた」
いきなり聞こえた声に驚いて振り返ると、そこには退くんが立ってた。
なんか恥ずかしくて顔を反らすと、堪らなく切なくなってしまったけど。
「………。帰っちゃうの?」
『う、うん。友達も、なんか彼氏と一緒に見るとかで…』
「そっか…」
あ、やだ。余計なこと言わなきゃよかった。
窓の外は暗くなってきて、そろそろ組木に火が放たれる頃だと思う。なんか沈黙がやだな
『じゃ、私…』
「そういえば!」
『え?』
「委員会の仕事が急に出来たんだ。俺、呼びに来たんだよ。忘れてた。」
照れて笑う退くんにまたちょっとドキッとしたけど、それなら、と彼の後に付いてった。