03/13の日記

11:57
知った覚悟 新たな決意。
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この下には5D,Sの46話の派生SSがあります、なおこの派生SSには捏造自分設定があります。
注意書き設定には色々と捏造設定があるので、それを読んだ上で下記の派生SSを読むかどうか判断してください。

注意書き設定・・・ラリーが消えるという設定は46話の通りだけど性別および年齢は遊星と同い年の女の子。
遊星とラリーは恋人同士で、二人の間にはステラという0歳6か月の一人娘がいる。
ステラはラリーが消える寸前に突然現れた紅き龍の力によって生まれた(?。)
消えた時ラリーが妊娠約6カ月だったためかステラの見た目は生後約6カ月程の赤ん坊の姿をしている。 





龍亞「ステラ、グッスリ眠ってるね。」


遊星に抱っこされながら寝ているステラのほおを龍亞が軽くつついても、それに全く反応する事なくスヤスヤと健やかな寝息を立てて眠っている。


牛「そりゃ、あんだけ大声で泣きまくってたら疲れて寝るのは当たり前だろうが・・・・・・・・・。」


遊星がステラの泣き声に気づいてこちらに来るまでずっとジャックや龍可達と一緒にステラをあやし続けていた牛尾の声には力がなく、全体的にグッタリしている。
それはジャックも同様で、龍可やアキ、そしてタクヤ達もどこか疲れた表情でテーブルにつっぷしたりソファに座ってもたれかかったりしている。


タ「だけどどうしてステラは目が覚めたとたん大声で泣き出したんだろ?。」 

ジュ「それに俺達がどんなにあやしても泣き止まなかったのに遊星がステラをあやしたら泣きやんだ   し・・・。
遊星は何か心当たりある?」

遊「それはオレに聞かれても困る・・・・・。
オレはただ大泣きしていたステラを普通にあやした以外だけで、それ以外にはこれといって特別なあやし方はしていない。」


ステラを赤ちゃん用のゆりかごにそっと寝かせ、その上に自分の上着を布団代わりにかけた遊星のふだんあまり感情を見せない顔には困惑の表情が浮かんでいる。 


ア「・・・・・もしかして、遊星がいなかったから泣いてたんじゃないかしら?。」
  
龍可・龍亞「「アキ姉ちゃん(さん)、どうして遊星がいなかったからステラは泣いてたって思うの?。」」


龍可と龍亞はニ卵生の双子だが長い間一緒にいただけあって言葉を言うタイミングやそろって首をかしげるしぐさ等の言動はとても息のあったものだった。


ア「ステラは目が覚めて泣き出す前に一度辺りを見まわしたり泣き声を聞きつけた遊星が来た時、ステラは泣きながら遊星に向かって手を伸ばしていた。
だから遊星がいなくてさみしかったんだと思うの。」

牛「仮にそうだったとしても、ステラはまだ1才にもなってない赤ん坊だぞ?。
そんな赤ん坊がいちいち人の顔覚えてるとはオレには思えないがな。」


牛尾は、それはナイナイというふうに手をふってアキの意見を否定した。


狭「いえ、アキさんの言うことにも一理あるかもしれません。
今は産科の医師をしている高校時代の友人が言っていたのですが、まだ生まれて生後間もない赤ん坊は理解力や思考力はまだないものの、自分や周りが危険かどうでないかくらいは本能でだいたい分かるらしいんです。
それに両親の声なども覚えているそうですから遊星さんが自分の父親だという事も本能でわかっているんだと思います。」

龍可「そっか、だからあの時ダークシグナー達が現れてもステラがさっきみたいに泣かずに寝ていたのは遊星がステラを抱っこしてて、それで安心してたんだ。
だけど目が覚めたらお母さんであるラリーさんがいない上にお父さん(遊星)までいなくて目の前には顔もよく知らないわたし達がいたから、それで怖くてさみしくて大泣きしていたのね。」


龍可は、気づいてあげられなくてごめんねと言って申し訳なさそうにステラの頭を優しくなでた。


狭「恐らくはそう思われます。
ステラちゃんが遊星さんの服の上着を握っていたのがなによりの証拠です。」


狭霧の言葉に遊星はステラがいつの間にか自分の服の上着を強く握りしめていた事を思い出し、呆然とした気持ちで眠っている自分の娘を見つめた。
  
   
   
僕たちは迷いながら
たどり着く場所を探し続け
哀しくて涙流しても
いつか輝きに変えて・・・
  
閉ざした過去が今胸を揺さぶるから
求める程遠く置き去りの心
僕らは生きる程 何かを失って
それでも明日(あした)への夢を捨てたくない
  
悲しみの理由でさえも強く抱きしめていたい
通り過ぎた季節のその先に何があるのだろう


   
   


遊「ステラはオレがいなくてさみしがっていた・・・?だがオレはほんの少ししかステラを抱っこしてやれてないのに、ラリーやマーサが消えたのはオレのせいなのに、どうして?。」

ジャ「どうしてだとっ?どうしてだなどとそうゆうことは決まっているだろうっ!!。
ラリーが消えた消えないに関係なくステラにとってお前はこの世界にただ一人の唯一血のつながった父親だからに決まっているだろうが!?。
それにラリーやマーサが消えたのはお前のせいでも誰のせいでもないっ。あのルドガーとかいうダークシグナーのせいだ!!!貴様はいい加減その事を理解しろ!!お前がいつまでたってもそんな情けないまま自ら己を消すことを選んでお前を生かしたラリーの想いすらもムダにする気なのか・・・・・っ?。」


龍亞「ジャックの言うとおりだよ!!。ステラにとって遊星はかけがえのない血のつながった大切な家族なんだよ?。
だから遊星がステラのそばから離れればステラがさびしがるのは当たり前なんだよ!?。」


ジャックが怒りとイラだちが混ざった声で怒鳴ると同時に勢いよく食堂の長テーブルを拳でぶっ叩き、龍亞は食ってかかるような勢いで遊星に言った。


遊「龍亞・・・・・。」

龍亞「俺や龍可が小さい頃、父さんや母さんはある程度そばにいてくれたけど仕事とかが忙しくてほとんどいなくて、大きくなってからは時たま電話や手紙とかで連絡をとるくらいで、家にはめったに帰ってこなくなった・・・・・。
だから遊星っ、お願いだからそばにいてあげられる時にはできるだけステラのそばにいてあげてほしいんだ。
ステラに、俺や龍可と同じようなさびしい思いをさせないであげて!!!。」


本格的に泣き出し、何度も自分の腕で目をふいている龍亞を見た龍可にはその気持ちが痛いくらいよく分かった。
龍可も小さい頃はよく両親に泣きながら行かないでと言って龍亞と一緒にダダをこねていた、それは当時聞き分けがよくまだ小さかった自分の一番大きなワガママだった。


龍可「ほら龍亞、泣かないの。そんな風に泣くから遊星が困ってるわよ?。」


龍可に言われて顔を上げてみると、遊星はどうしていいのか分からずに困った表情で戸惑っている。


龍亞「ごめん遊星、いきなり泣いたりして・・・・・。」

遊「いや、龍亞やジャックの言うとおりだ。
ステラにとってオレはこの世で血のつながったたった一人の父親なのに、ラリーやマーサが消えた事を理由にしてオレはステラから逃げていた。
だがもうステラからも、ラリーとマーサが消えた現実からももう二度と逃げたりしない!!。」


そこには、新たな決意と誓いを秘めた光が眼に宿り、ようやくいつもの自分を取り戻した遊星がいた。




『遊星お願い、サテライトを護っ・・・て・・・・・・。』


どうしてラリーが自分の消滅を選んでまでオレを生かしたのかやっと分かった。
傷つけしまうと分かっていても生きてほしかったから、自分達の故郷であるサテライトを護ってほしいと思ったから。
だからこそ自分が消滅するのを覚悟してまでオレを生かし、信じて未来を託した。
オレはステラとサテライト、そしてオレ達が住むこの世界を絶対に護るから見守っていてくれ、ラリー。





僕たちは迷いながら
たどり着く場所を探し続け
哀しくて涙流し続けても
いつか輝きに変えて
’Cause I’m Never Gonn Stop Streak My Dream
  
誰かの優しさに背を向けたのは
寂しさ それさえも強さにしたくて
出会いと同じ数別れがあるのなら
再びあえる日を僕らは信じよう
  
すべてに隠された意味を 一つ一つ見つけたい
不器用すぎたあの日のサヨナラも理解(わかり)合えるだろう
  
僕たちは変わってゆく
夢も心も見てきたけれど
どれくらい時間(とき)が流れても
変わらない想いがある
’Cause I’m Never Gonne Stop Streak My Dream
  
迷っても遠回りしてもそこにだけ在(あ)る何かに
気づいたなら疾走(はし)り出せる
  
僕たちは迷いながら
たどり着く場所を探し続け
哀しくて涙流し続けても
いつか輝きに変えて
’Cause I’m Never Gonna stop streak My Dream

(Song by『僕たちの行方』、歌:高橋 瞳(機動戦士ガンダムSEED DESTINY第三OP曲。))

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