11/25の日記

13:19
もうすぐ泉誕ですね!
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半年ぐらいぶりですこんにちは!
毎年やっていた阿部誕も、ランキングの登録サイト様も減ってしまったので(あまり参加が見込めないので)何も用意していませんが、こちらはまだ覗いて下さっている方もいらっしゃるようですので、軽くポエムでも投下していこうと思います(^O^)

以下、イズアベで指繋ぎ。
本当に指繋いでるだけ。





帰り道、阿部の自転車を引いてない方の肩が俺の肩にトン、と当たった。
弾みで絡んだように触れた指先が、ぎこちなく指先をノックして止まる。

薄暗い街灯の下で、前を向いたままの横顔は至ってクール。
離れた肩の距離と比例しない指先の熱だけ感傷的。
いつもなら誘われるままに握ってやる手を、ちょっとした遊び心で同じようにノックして返す。

繋ぎたきゃ繋げばいいだろ手くらい。
俺は繋ぎたきゃ繋ぐし、やりたきゃやる。
阿部だってそういうキャラだろ。むしろ俺よりフリーダムなイメージなのに、変なところで相手の様子を窺う。気分じゃないならスルー出来る距離で小さく意思表示だけしてみせる。
指先だけ、たまに目線だけで。

そんなの全部拾って満たしてやるのは俺のキャラじゃねーし。
たまにはこっちの気分なんか構わずに求められてみてーしバーカ。

触れ合うだけの指先で、阿部の手のひらを掻くように撫でた。
クールな横顔の眉間に、うっすらと皺がよる。
その焦れた様子に満足して手を握ってやろうとしたら、先に阿部の指が動いた。
手を握るよりそっと、触れ合ってるだけの距離よりしっかりと。
絡められたのは人差し指で、阿部の丸めた手がすっぽり掌の中に収まった。

「阿部」
「……なに」
「これじゃ握り返せねーんだけど」
「いーよ別に」

手のひら同士を向かい合わせていた手を、そのまま反転させる。
阿部と同じように人差し指を丸めて、しっかり絡めた。

「これでよし」
「……いいのかよ」

指切りする小指よりは少し強く、恋人繋ぎよりは緩く。
人差し指を繋いで笑いかけると、イマイチ不満そうだった阿部の口元も柔らかく緩んだ。

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