R2

□『遠き彼方の楽園』
1ページ/14ページ

『ルルーシュ!』


 目が覚めた時、目の前には沢山の、見たことある顔があった。

 皆、何故か泣いてるか笑っているかの両極端さで。

『…、…っ』

 声を出したかったけれど、喉の奥は乾いていた。






 ――生きてる。どうして…。





 皆のずっと後ろに、二度と見ることは無いと覚悟した顔が、気まずげに佇んでいた。








 間もなく、あの日から既に二十年もの時間が過ぎてしまったことを、ルルーシュは知るのだ。





.
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ