Tales of...

□雪降る街で口づけを
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毎日飽きずに降る雪の音。
未だ半分の姿を見せる程度にしか昇っていない、淡い完全でない太陽の光。

そして。
僕の身体を必死に揺すり、何処か焦っているかのような妹の声。

「お兄ちゃんっ!起きて、もう朝よ?」
「……ネフリー?…まだ早いじゃないか、もう少し…。」
「何言ってるの、お兄ちゃん!遅刻だよ?!ほらっ、時計っ。」
「……」

妹には甘いもので、つい身体を起こしてしまった。(是れがサフィールなら殴って寝る)
そして、妹が手渡した時計を受け取り、寝ぼけ眼でボンヤリ見詰める。

ネビリム先生の授業が始まる3時間前……。



じゃ、ない。



「……30分もない」
「冷静に言ってる場合じゃないよ、お兄ちゃん!!;」
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