家庭教師ヒットマンREBORN!

□危ない関係
4ページ/13ページ

行動からも意図がさっぱり読めず、相手が何を言いたいのか分からなくなった俺は困ってしまい、俯いて言葉を待った。
けれど、数秒くらい経ち、急に前髪の辺りで違和感を感じた俺は、つい顔を上げてしまう。
すると、鼻がぶつかりそうな程に近く、先程迄俺に全く興味の無さそうだった相手の顔が有った。

(Σひぃ!;)

とてつもなく驚いたが、初対面なのだから、行き成り悲鳴を上げてしまうのは失礼か、と声には出さない俺。


「…って、何で自分の生命を狙ってた敵に気を遣ってるんだよ!」
「?!」

「……あ」


しかし、身体に染み付いたツッコミ癖は、例え生命の危機に置かれていようが関係無いようで。
行き成り大声をあげた俺に嘸かし驚いたであろう相手を、ちら、と盗み見ると、思った通り、下を向いた侭で不機嫌そうに肩を僅かに揺らしている。
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ