家庭教師ヒットマンREBORN!

□危ない関係
7ページ/13ページ

俺の視線に気付いたのか、相手は無表情で暫く考えると、ごそごそ、と何かを漁り出した。
物音に因って現実へ引き戻された俺は、何をしているのだろう、と相手の手許を覗き込む。
かし、と音を立て、相手が持ち出したのは、


「…飴…?」


「はい」
「え」

先端だけ袋に包まれた飴を差し出され、俺は自分の視線が如何とられたのかが分かった。
そういえば、甘い匂いがしていたような…。
けれど、相手はつい先程迄、本気で殺し合いをしていた敵。
だからだろうか、受け取るのに戸惑ってしまい、不安そうに無言で見詰めていると、相手は首を傾げて尋ねてきた。
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ