Tales of...

□似たもの同士
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………強かった。
相手は本気ではなかった筈なのに、クライマックスモードにならなければ、犬1匹も倒せなかった。
そして自分達の戦い方。
作戦も立てず、一心不乱に技を使うだけの、酷いものだった。
セネルもクロエも、唯倒す事しか頭になかった。
倒せばシャーリィが戻って来る、と必死だった。
1人冷静だったウィルは、その戦いを見、先が不安になったのだ。

「……」

セネルは黙り込む。
ウィルはそんなセネルを呆れたように見つめ、冷たく言い放つ。

「この先戦う奴等はもっと強いだろう…。これではシャーリィを取り戻しても、また拐われるだけだ。」

「………ああ」
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