家庭教師ヒットマンREBORN！
□危ない関係
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地下１０階の下水道で眠る、大きな子犬。
ふわふわ、と形容出来る程に柔らかそうな髪の毛は、自分の出した炎や、汚い此処の壁等に付着している埃やらで汚れてしまっている。
小さな口端からは、流れたばかりで未だ鮮やかな血が一筋。
片や、僕の手に握られているのは、ゴツゴツと固く、黒光りする拳銃。
機械弄りしか出来ない僕にとって、己の手で此の子犬の命を奪う為に必要な道具。
任務は“迎撃”。
自分が置かれている状況も忘れ、疲れて眠り続ける子犬を静かに見詰める。
口に銜えていたキャンディーを、がり、と噛み砕いた。
危ない関係