FATE/stay night
□prologue
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俺、衛宮士郎-えみやしろう-は他人とは違う。
勿論、容姿や性格が全く同じ人間など居る訳がないのだが、そういう意味ではない。
俺は魔術師だ。魔法使いではなく魔術師である(その２つの区別は単純でいて曖昧なのでまた次の機会にしよう)。
といっても、魔力の塊を打ち出したり、火や水を生み出したりとか、そういった普通、最初に思い浮かぶようなモノではない。
俺が使えるのは、物体の構成を調べる『解析』、物体に魔力を通して強度を高める『強化』、物体に本来と異なる性質を与える『変化』、そして物体を文字通り『投影』する魔術。
この４つの魔術を俺は使える。いや、４つしか使えないと言うべきか……。
まぁ、魔術師は自らの魔術を秘匿とするものだから魔術なんて在ってもも無くても一般人に影響はない気がする。
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