リリカルFATE
□Α
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俺は今、いくつかある隠れ家のうちの一つにいる。
身体に異常はない、アイツみたいに肌が黒く、髪が白くなった程度で。
アイツは自分が助けたはずの人間にやられたらしいが、俺はそんなヘマはしていない。
ただ、友人の住む街に現れた死徒(たしかタタリ、ワラキアの夜だったか)を倒しただけだ。
だが、その時に固有結界を使ってしまい、魔術協会に封印指定にされてしまったのだ。
そういえば、戸籍上俺の祖父にあたる、切嗣の父も封印指定だったはずだ。
衛宮姓は封印指定の宝庫なのか、なんてつまらない事を考えられるのはまだ余裕があるからだろう。
世界中の魔術師が敵に回っていても。
「はは、くだらないセカイだ。本当に、くだらない」
何と無く言ってみた。
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