リリカルFATE

□Β
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 俺の周りに有るのは花、花、花。

 どこかの豪邸にありそうな庭。

 否、実際に豪邸は前方にあった。

 とりあえず適当にこの土地を『解析』してみる。


(……これはっ!?まずい、逃げなければ)


 『解析』の結果、地下に魔術に関わる何かがあった。

 つまり、この世界には魔術という概念が存在する。

 世界を渡る為に使った魔力量はかなり多い。

 先ほど叫んだ事も含め、俺がこの場にいることは気付いているだろう。

 とっとと逃げ――


「トレース……」


「こんにちは、お客様。私の庭に何のようかしら?」


 ――られなかった。

 何というか、うっかりなのか?



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