■絶チルBL■

□◆雨(賢木×皆本)◆
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「言わせてやるよ…絶対に」
本気になって欲しい。もっと見て欲しい…そんな欲求だけが先走る。
賢木のしなやかな指がネクタイを緩め、ワイシャツのボタンを一つずつ外されると同時に体温が上昇していく。
「やっ…やめっ」
胸元に強くキスをされ、力が抜け、二人一緒に床に転がった。
上から賢木に見下ろされる。
「さあ…言ってもらおうか」
絶対言わないと、ぷいっと横を向く。
「…チルドレンに言えないな。ガキだなんて。お前の方が、だだっ子ぢゃん」
繰り返し絡ませあうキスに息が荒くなる。もっと触れてほしくて、涙をたっぷりと溜めた目で小さく呟く。
「言ったら…ご褒美…くれる?」
一瞬時が止まったように、賢木の目が僕を捉えて離さない。
一気に赤面しながら更に強い力で僕を抱きしめる。
「なっ…なんなのお前…マジ…カワイイんだけどっ…止められなかったらどうすんの」
その問いかけには素直に言える。
「賢木が…いい…」
キユッと腕をまわし、気持ちに答える。
「よく言えたな…俺もお前がほっ」軽快な音と共に急に腕の中からいなくなった賢木が頭をかかえて悶えていた。
「マジ痛てぇ〜っ!」
「いい気になるからさ。ねぇ〜皆本クン…そんなにカワイイ顔して」
ツツっと首筋を指でなぞられ、冷めやらぬ体が反応してしまう。「ひょ…兵部…んっ」
僕の体を抱きかかえ、ゆっくりとソファーに座らせる。
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