■絶チル短編ストーリー■
□◆七夕飾り(賢木×皆本)◆
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幼稚だと思うかもしれない…だけどやはりやらずにはおれなくて……
「皆本〜……飾るか普通?」
「いいだろ別に…」
僕はバベルに七夕飾りを準備していた。
小さくても、こういう時だからこそ…
「ほら賢木、お前も何か書くか?」
僕は賢木に短冊を渡す。それを賢木は受け取ると、何だかんだ言いながらも願い事を書き出した。
「………よし。」
「何書いた…って!お前っ!」
そこには『皆本と幸せになれますように…』なんて書いてある。
「却下!」
「ああ〜…何だよ…願い事くらい夢見たっていいじゃんか…」
賢木の書いた短冊を奪い取ると、スーツのポケットにしまいこんだ。
「賢木…こんな時くらいまともなの書けってば…」
僕はため息をつきつつも、自分も願い事を短冊に書き出した…
「そう言う皆本はどんな事書いて………って、ベタだなぁ〜…」
「ベタだろうと何だろうといいだろ。」
僕の願い…それは…『未来が平和でありますように…』
見てしまった、知ってしまったこれからの未来…それを変えてゆきたい……
今は小さな願いかもしれない…それでも、願えばいつかは叶うはず。そう信じているからこそ…僕は願わずにはいられない……
「……皆本、その未来には俺もいるんだろうな?」
後ろから僕の肩に腕を回し、賢木は口の端だけを上げた笑いをする。だから僕もニッコリと微笑む…
「当たり前だろ。僕の未来にはバベルのみんながいるんだ…」
それだけじゃない…エスパーだろうが、ノーマルだろうが…僕の未来には大切な存在で…だから絶対に止めなきゃいけないんだ……
「…張り切りすぎてぶっ倒れんじゃねぇぞ?」
「はは…気を付けるよ…」
笹に隠れての賢木からのキス…それを素直に僕は受けながら、心の中で願う…
どうか、未来が幸せな方へと向かいますように…そう願いながら僕は短冊を笹へと飾るのだった。
『世界征服かしら?』
『新しい巨乳発見!』
『薫のセクハラが減りますように!』
『若さを維持。皆本くんと賢木くんは協力しなさい!』
『可愛いチルドレン達に手を出す虫けらに正義の鉄槌を!』
『女の子達とのアバンチュールv』
次の日の七夕飾りには…各々の欲望…いや、願い事が書かれていた。
もちろん、それを読んで僕が頭を抱えたのは言うまでもない。
*END*
2010*10/3*しのぶ
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