■絶チル小説■
□◆白の太陽(賢木×紫穂)◆
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そもそも。
気が合わないなんて当たり前。
私はあなたなんか嫌いだから。
そう…思った方が…じつわ負けなのよね…。
不覚にも、現場で怪我をした私は一番行きたくない場所に連れてこられていた。
「いや」
面と向かった相手に冷ややかに放つ言葉。
「紫穂、ワガママいうな」
皆本さんになだめられても嫌なものは嫌。
「…っとに可愛くねぇな」
白衣を着た嫌いな相手に皮肉を言われても私は平気。むしろほめ言葉ね。
医務室の椅子に座り、触れられることも懸念し、目線をそらす。
「…悪いな賢木」
申し訳なさそうな顔で相手に謝ることもないのに。