■絶チル小説■

□◆恋心(賢木×紫穂《中学生ver》)◆
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何年でも待つから。
何年後でも君を…。
今と同じ気持ちで…。

「ふぁ〜やべぇ…徹夜はこたえんなあ」
救急対応の当番はかなりキツイ。
医務室を出ると朝日がまぶしく照らしつける。
背伸びをしながら大きなあくび。体がキツイと根をあげていても、自分が選んだ道だから覚悟の上。
「…面倒だなあ…家に帰んの」
頭に浮かんだ場所はただ一つ。
医務室に逆戻り。
「借りまぁす」
そそくさとベットに潜り込み、そのまま意識が途切れた。
「先生〜消毒液貸し…」
意識のどこからかに聞こえる優しい声。しかし、疲労には勝てずそのまま眠り続けていた。
「我が家じゃない…」
甘い香りが俺を包む。
皆本でもないし…意識が朦朧としていてよく判別すらつかない。
「…借りてくからね」
頬に冷たい感触がペチペチとあたる。眠いのを邪魔された気持ちしかこみ上げず…
「眠らせろ…よ…あ」
その声の主の腕をつかみ、勢いよく起き上がった。
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