■絶チルBL■

□◆君に甘えた日(兵部×皆本)◆
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 朝から具合いが悪いとは思っていたけど…とうとう僕はバベルに着くと同時に倒れてしまった。
 次に目が覚めた時はベッドの上で、みんなに心配そうに覗きこまれていた…
「皆本〜死ぬなぁー!」
「皆本はんが死んだらウチ、どこからバベルまで通えば…」
「皆本さん…貴方の死は無駄にはしないわ。」
 訂正。心配じゃなく、おもしろがられていた。
「ただの風邪だ。皆本の体力なら、一日寝てりゃ大丈夫だろ。」
 そっけなく言われた賢木の言葉の方がホッとするって…
 僕は自分の額に乗るタオルを取り、彼女達に笑顔を見せる。
「僕は大丈夫だから…訓練に行ってくれ。」
「皆本…」
「ほらほら、医者の俺が大丈夫だっつってんだから…」
 そう言って賢木は彼女達を部屋から出した。
「賢木センセ〜…」
「皆本はんに何かしたら…」
「私達、許さないわよv」
「何もしない!てか、病人相手にんな鬼畜な事するかよっ!」
「………。僕は何も聞こえない聞こえない聞こえない…」
 聞こえてきた会話を無視して、僕は毛布を深くかぶった。
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