■絶チルBL■

□◆赤い糸(賢木×皆本)◆
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小指と小指には赤い糸があるんだって。
女の子達の噂なんか非現実的だって…そう思った。
だから絶対信じないと。
「どこに繋がってるんだか…」
自分の左手の小指を見つめる。

「賢木先生!腹部内出血の患者さんが到着しました!」
看護士の声に俺はカルテを片手に診察室をでる。
「状況は」
「20段程の階段から転落。その際、頭部含め全身を強打。…先方の病院の結果、脳内ダメージよりも腹部からの出血が止まらないようです。CTの画像があ…」
状況を説明する看護士の口元に自分の人差し指をそっと押し当てる。
「誰だと思う?レベル6のサイコメトラーだぜ…唇から情報ありがと」
クスッと笑いながら赤面の看護士の頬を優しく撫でる。
呆然と立ち尽くす姿を背に、俺はオペ室に向かう。
「さあ、緊急オペだ!気合い入れろよ!」
オペ室のドアを開け、みんなに声をかける。
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