■絶チルBL■
□◆受難な皆本くん3(兵部×皆本)◆
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自宅に宅配便が届いた。それを開けて、僕は絶句する。
「……………あの野郎、マジで用意しやがった。」
口調が悪くなるのも構わずに僕は呟く。
メイド服、チャイナドレス(ミニ)、女子制服、女物の浴衣、ナース、ゴスロリ、フリルのエプロン、とどめに猫耳…どこからどう見ても、コスプレグッツの詰め合わせだった。
「はぁー………どうせ近くにいるんだろ、兵部?」
僕はため息をつきつつも、コレの送り主の名前を呼んだ。
「…よく近くにいるのがわかったね?」
「お前がこんなもん送りつけてきて、僕の反応を見ないわけがないだろ…」
背後に現れた存在に向かって衣装を片っ端から投げつけてやった。それを兵部はサイコキネシスで簡単に止める。
「気に入らなかった?厳選したつもりなんだけどね…」
「だったら自分で使え!」
最後に投げつけた猫耳を兵部は受け止める。そして………
「…似合うかい?」
頭につけて、僕に感想を求めてきたから…思わず吹き出していた。
「っ、くっ…あははは…」
白い頭に黒い猫耳…だ、駄目だ。笑いが止まらない…僕はひとしきり笑いころげた。
それが落ち着いた頃を見計らったかのように兵部が近付いて、僕の顎に指をかける。