■絶チルBL■

□◆恋の視線(ティム×バレット)◆
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「あ〜あ…帰っちゃった。」
「……そうだな。」
 急に静かになった部屋に二人きり…変に俺は意識していた。
 俺が目で追っていた相手は………ティム。チルドレン達ではなかった。
「…あれ?何で顔真っ赤なんだよ、バレット?」
「い、いや…何でもない…」
 意識しないようにすればするほど意識してしまい…自滅していた。
 そんな俺を不思議に思ったのか、ティムが近付いてきて、顔を覗き込む…
「熱でもあんの?」
 グイッと、バンダナを引き上げられ、額と額がくっついた。だから余計に顔に熱が集まり………
「おぉ〜…さらに真っ赤。」
「ティ、ティムッッ!」
 からかうようなティムの態度に俺は焦っていた。
 いつもの顔が出来ない……
「ティム…もう離れろ…」
「何で?」
「何でって…」
 言葉に詰まる俺をティムはニコニコと見つめている。その笑顔にドキドキしてる俺は…やはり…
「………好き、なんだ…」
 呟いてしまった言葉に思わず口を押さえる。
 今…俺は何を口ばしった?ティムに…好きって…好き………
「……はぁ〜…やっと言った。遅いよ、バレット…俺の方から告白するとこだったじゃん。」
 そう言って、チュッとキスされた。軽く触れたティムのやわらかい唇の感触に、視線がいやでもそこへゆく…
「これで俺達両想いだよなv」
 ギュッと抱き締められた体に力を込め、ティムを引き剥がす。
「ど、どういうつもりだ…い、いきなり、キ…キス…って…」
「だぁかぁらぁ〜…俺もバレットが好きって事v」
 笑顔でそう言われ、俺はうつ向いた。うつ向いて今の状況を整理する…
 ティムが俺を好きで、俺もティムが好きで、だからキスされて……
「って、展開早すぎだろっ!ティム!」
「だって、バレットが俺を見てるからさ…我慢出来なかったんだ……やっぱゲームみたいにキスするのって我慢出来ないよね?」
 くったくなく笑うティムに俺は脱力して、ソファーに寄りかかった。何か、悩んでた俺がバカみたいだった…
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