■絶チルBL■

□◆スイーツLovers(賢木×皆本)◆
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いつも、いつでもお前が気になってしょうがなかった。
お前の甘い香りが俺を包み込む度に、すぐにでも抱きしめたいと…何度も自分の手を見つめた。
「…賢木…?」
ふわっと前髪に触れた手に、俺はハッと我に返った。
「大丈夫か?」
またそうやって心配そうな顔で俺を見る…。
いつまでも頼りないって思ってんだろうな…
「悪ぃ…新しいリミッターのプランだよな」
椅子に改めて座り直すと、お前はじっと俺を見つめながら、手のひらを額にあてがう。
「熱でもあるんぢゃないのか?医者なら自分の体調管理くらい…」顔を覗きこみながら近づく度に、甘い香りが漂う。
「なっん…ん」
思わず食べてしまいたくなる衝動に駆られた俺は額に当てられた手をぐっと引き、唇を塞いだ。
「んんっ…はぁっ…」
舌を絡め、音を立ててしたキスだけで奴の段々と上がる体温が俺に伝わってくる。
「まっ、待てって!!」
唇が離れると、俺はむさぼるように首筋をぺろりと舐めた。
すると、奴は慌てて体を引き離そうとする。
「…ここはまずいだろ」
言われてみて初めてそこまで考えられた。
それはそうだ。
自分の城である診察室で…鍵もかけず…鍵。
俺はひらめいたとばかりに立ち上がり、扉に向かってすたすたと歩き…そして。
カチッと入り口の鍵をしめてから振り返りにっこりと皆本を見て微笑んだ。
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