Rot
□Ein Alptraum
4ページ/7ページ
こんな展開を思わなかったわけではない。
それどころか、姿を見ただけで鼓動は早まり、ちょっと触れられるだけで体の芯から熱を発していて。
それ以上を思わない時などなかったのに。
いつもなら。
いつものアンダーテイカーじゃない…
「や、アンダーテイカー…やめ…!」
「眠りを妨げられた小生と。眠れない君と。することと言ったら一つだろう?」
「そんな…アタシはただ…」
「わかっているよ。一人では眠れないんだろう」
そう言って、すべてを見透かすように上げられた口角は、やはりいつもの葬儀屋で。
「眠れるまで一緒にいてあげるから、言う通りにおし」
「や……ぁあーっ!!!」
焼け付くような衝撃は何なのか。判断もつかないほどの混乱が脳天を駆け抜けた。
.