Kurz

□Arkh〜残照〜
1ページ/1ページ






魔物が巣食う地底の洞窟

太古の昔からあらゆる情念を沈めて鎮めてきた湖



その淀みを

底の底まで照らし出すかのごとき


黄緑色の視線


太陽光線に見放されたこの空間を彩る

夜の太陽とも呼ばれる

ペリドットの瞳





何故だろう



お前の瞳を見ていると


遠い昔を思い出すような


まだ見ぬ未来を感じるような


自分の心の奥に指で触れられたような





お前の舌には血の味がした


俺の血の味が


お前の体内には今もそれが

残っているのか?

脈打つ流れとなっているのか?




滑稽だな


わからないものなら排除してしまえばいい

不可解なものなら踏みにじってしまえばいい





そのどちらもできないのは


そのペリドットの輝きを失いたくないと思うのは





俺自身が制御できないなんて





これが本当に

俺の意識なのか…?








まぁいいさ



地上に戻れば太陽は

俺のためだけに輝くんだ


さぁ天高く昇れ

何かを見つけたような湿っぽい感覚を



乾かしてしまえ






Ende.


ヤバい…この男、もはやオリキャラだというのに動かし易いww「鬼畜」って、ある意味単細胞かも(笑)


つづき?
Wohlgeruch〜香

091113

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ