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□熱
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――何処だココ?――
「んーっっふぁぁぁ」
なんだか頭が痛い、喉も痛い
「おー大串君 起きたかー?」
「ん?万事屋?何でテメーがここにいるんだ?てゆーかここどこだ?」
「えっ!?覚えてねーのか?じゃあ*の後を読んでくれ」
*「よー副長さん 何してんの?」
「あぁ?見回りだ。見て分かんねーのか。」
「イヤ、そうじゃなくて。フラフラフラフラしてるよね。」
「はぁ?フラフラなんかして…ぇ……」
「えっ!?おい!土方?おいっ!」
「つーわけだ。」
「いや、つーわけだ。じゃねーよ!わけ分かんねーよ!」
「だーかーらー!熱だして倒れたお前を心優しい銀さんが運んでやったんだよ!」
「どこに運んだんだって聞いてんだよクソ天パ」
「んー?銀さん家ーちなみにガキ共は今はいねーよ。何かお妙に呼ばれたらしくてってどーでもいーか。てか天パってひどくね?」
「そーか 迷惑かけたな じゃあ」
「待てまてまてまて!じゃあってそんなフラフラでどこいくんですかー?もうちょっと休んでいけや。」
「いい。かえ……る……ゲホッゲホッ」
「ほーらいわんこっちゃない!」
「……分かった。今日は午後から休みだしな。悪ぃが少し休ませてもらう。」
「おう。寝とけ寝とけ」
やっべーよ なにがやばいって取り敢えずやばい マジやばい
なんか土方熱でて顔赤くなっちゃってるし、何か素直だしかわいくね?
めっちゃかわいいんですけどォォォ!
イヤ、違うよ断じて違うこれはあれだ。
違うよ。うん。かわいーとかはあれだよ気のせいだよ。思ってねーよ。
しつけーな思って無いっていってんだろーがァァ!
うわー髪サラッサラだな
肌白くてキレーだなー
顔立ちもキレーだ
女からモテるんだろーなってゆーか男からもモテそうだな
あれ?こいつ男だらけの中で暮らしてるんだよな?危なくね?
銀さんみたいな考えの奴いるんじゃねーの?ってどんな考えだよ!
どーしたんだよ俺!ヤロー相手にかわいいやらキレーやら……もしかしたらもしかしなくても野郎相手に惚れちゃったのか?
銀さんが?皆の銀さんが?男に?ありえねー!でも、じゃあこの気持ちは何だ?
「んんっ」
「………」
「んーぎん、と…き」
やっべーそんな顔で名前呼ぶなよ!
かわいすぎだろーがちくしょー反則だよ!
「起きたのか?寝てんのか?」
「んーっっふぁぁぁ あー喉いてー」
「だ、大丈夫か?」
「あぁ。ありがとな。もう日も暮れてきたし大分マシになったし帰るわ。」
「待って!」
「………?」
「あーえっとあの薬!風邪薬あるから待ってろ。」
「あったあった。はい!じゃーお口開けて目つむってて!」
「は?何で目つむらないと、…っん!?んー…っん」
「なっ何しやがる!」
「何って薬飲ませてあげたの」
「自分で飲めるわ!」
「いーじゃん。キスくれー減るもんじゃねーしよー」
「そーゆー問題じゃねーだろ!ってゆーかキスじゃねぇ!」
「照れちゃってー♪それに運んでやったんだしよ。いーじゃねーかお駄賃だよ」
「テメー斬る!」
「待てまてまてー!」
この2人が看病しあう仲になるのはもう少し先のお話。
おわり