Text

□熱
1ページ/1ページ




――何処だココ?――





「んーっっふぁぁぁ」



なんだか頭が痛い、喉も痛い



「おー大串君 起きたかー?」

「ん?万事屋?何でテメーがここにいるんだ?てゆーかここどこだ?」

「えっ!?覚えてねーのか?じゃあ*の後を読んでくれ」





*「よー副長さん 何してんの?」


「あぁ?見回りだ。見て分かんねーのか。」


「イヤ、そうじゃなくて。フラフラフラフラしてるよね。」


「はぁ?フラフラなんかして…ぇ……」


「えっ!?おい!土方?おいっ!」







「つーわけだ。」

「いや、つーわけだ。じゃねーよ!わけ分かんねーよ!」

「だーかーらー!熱だして倒れたお前を心優しい銀さんが運んでやったんだよ!」

「どこに運んだんだって聞いてんだよクソ天パ」

「んー?銀さん家ーちなみにガキ共は今はいねーよ。何かお妙に呼ばれたらしくてってどーでもいーか。てか天パってひどくね?」

「そーか 迷惑かけたな じゃあ」


「待てまてまてまて!じゃあってそんなフラフラでどこいくんですかー?もうちょっと休んでいけや。」


「いい。かえ……る……ゲホッゲホッ」

「ほーらいわんこっちゃない!」

「……分かった。今日は午後から休みだしな。悪ぃが少し休ませてもらう。」


「おう。寝とけ寝とけ」



やっべーよ なにがやばいって取り敢えずやばい マジやばい
なんか土方熱でて顔赤くなっちゃってるし、何か素直だしかわいくね?
めっちゃかわいいんですけどォォォ!

イヤ、違うよ断じて違うこれはあれだ。
違うよ。うん。かわいーとかはあれだよ気のせいだよ。思ってねーよ。


しつけーな思って無いっていってんだろーがァァ!




うわー髪サラッサラだな

肌白くてキレーだなー

顔立ちもキレーだ
女からモテるんだろーなってゆーか男からもモテそうだな

あれ?こいつ男だらけの中で暮らしてるんだよな?危なくね?
銀さんみたいな考えの奴いるんじゃねーの?ってどんな考えだよ!


どーしたんだよ俺!ヤロー相手にかわいいやらキレーやら……もしかしたらもしかしなくても野郎相手に惚れちゃったのか?

銀さんが?皆の銀さんが?男に?ありえねー!でも、じゃあこの気持ちは何だ?



「んんっ」

「………」

「んーぎん、と…き」



やっべーそんな顔で名前呼ぶなよ!
かわいすぎだろーがちくしょー反則だよ!



「起きたのか?寝てんのか?」

「んーっっふぁぁぁ あー喉いてー」

「だ、大丈夫か?」

「あぁ。ありがとな。もう日も暮れてきたし大分マシになったし帰るわ。」

「待って!」

「………?」

「あーえっとあの薬!風邪薬あるから待ってろ。」







「あったあった。はい!じゃーお口開けて目つむってて!」


「は?何で目つむらないと、…っん!?んー…っん」

「なっ何しやがる!」

「何って薬飲ませてあげたの」

「自分で飲めるわ!」

「いーじゃん。キスくれー減るもんじゃねーしよー」

「そーゆー問題じゃねーだろ!ってゆーかキスじゃねぇ!」

「照れちゃってー♪それに運んでやったんだしよ。いーじゃねーかお駄賃だよ」

「テメー斬る!」

「待てまてまてー!」





この2人が看病しあう仲になるのはもう少し先のお話。










おわり

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ