企画
□形は人それぞれ
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形は人それぞれ(一編)
「……４８点」
「ハ〜、ごめん…」
「一君…どうしたの？今日全然集中できてないみたいだけど」
「いや、なんていうかさ……」
「何か悩みがあるなら言って？一君が一人で悩んでるなんて、私嫌なの」
「先生…」
「ね、一君！」
「……先生、昨日さ」
「うん？」
「昨日の夜、翼と一緒に居た…よな？」
「翼君？……ああ！ええ、そうよ。見てたの？」
「……たまたまちょっと」
「昨日の夜、偶然翼君と会ったのよ。そしたら急に庶民の味を教えろ、とか言い出してね」
「……それで？」
「それでラーメン屋さんに行ったの。ふふ、最初は翼君も文句言ってたのにね？最後には悪くなかったって…」
「―――先生」
「え？ちょ、ちょっと！？」
「今からラーメン食いに行こうぜ」
「えぇ！？ダメよ、まだ補習の途中…！」
「今日は終わり！ほら行こう、美味しいとこ知ってんだ」
「一君！行くんならせめて補習の後に〜〜！」
「思い立ったら即日、って言うだろ？」
「それを言うなら吉日です！」
この日はまたラーメンを食べることになりました。
(それで一君の悩みって何だったの？)(ん？あー…もう解決したからいいや)(？？？)