03/13の日記

23:17
小ネタ投下(境界線)
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私は楽しいことに走る。
という訳で境界線小ネタが始まるよっ!
小ネタっていうか妄想だけど聖凪高校がダンスパーティーとかやってたらいいなっていう(^p^)

ちなみに性別バレた後の話。





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「「ダンスパーティー?」」

柊家の夕食の場で二つの声が重なる。
重なった愛娘――愛花と紫苑の言葉に賢二郎は頷いた。

「ああ、毎年恒例でな。聖凪は縦の交流が少ないから交流を深めるために行うんだ。三年生もいるぞ」
「へぇー!楽しそうっ」

普段姿を全く見ることのない三年生と交流出来ると知って愛花は目を輝かせる。
対して紫苑はその情報にはほとんど興味なさげだった。

「交流はどうでもいいがダンスは一般教養なのか?基本のステップもわからなさそうな奴いそうだが」
「それについては体育の授業でやる。ま、ダンスよりその時でる料理のほうがメインだがな」
「ほう」

賢二郎曰く、魔法料理がメインらしく普段食べれないそれは生徒の心を惹くらしい。
だが愛花はダンスという言葉のほうが惹かれていた。

「ダンスかぁ…踊れたらカッコイイよねー。ミリアは踊れるの?」
「まあ人並みには。男役も女役もできる」
「へー!凄いね!」
「…別に大したことじゃない」

愛花の尊敬の視線に居心地が悪そうに顔を背ける。
教養の一貫だったし、とぼそぼそと言い訳をした。
終にはいたたまれなくなった紫苑が賢二郎に話題をふった。

「誰と踊るか決まってるのか?」
「いや、生徒間で適当に誘うんだ。愛花、ミリア!ちゃんと断るんだぞ!」
「なんの為の交流の場だ」
「もう、お父さんったら…」

お約束通りの展開に二人はため息を吐いた。





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ダンスパーティー当日。
衣装は自前の人もいれば学校での貸出しを借りた人もいて皆綺麗に着飾っている。
特に女子は気合いを入れており、男も意中の相手がいたりすれば髪型など気にしそわそわしている。

そしてその男の中の一人、不良で昨年はサボっていたにも関わらず今回はその中に入っている少年――伊勢聡史は、深呼吸をした。

(軽く誘えばいいだけだ。軽く!)

自らの心臓を落ち着かせ1ーCの教室へ向かう。
まだ開始まで早いため恐らく教室にいるだろうと判断した。
今日は生徒会執行部は休みでトラブルは教師が受け持つことになっているのだ。
このチャンスは逃せない。

(アイツが着飾ったら綺麗だろうな)

なにぶん、男らしいとはいえ綺麗な容姿をしている紫苑だ。容姿に惚れたわけではないが期待は高まる。

1ーCの前。
聡史は思いきって戸を横へスライドさせた。

「おい、紫苑いる――」

最後まで言い切るまえに聡史は紫苑の姿を見つけ、絶句した。
聡史の目に留まった紫苑の姿は――

「何故燕尾服…!」

普通に男物だった。

「聡史か。どうした?」
「どうした?じゃねぇ!何でお前男モン着てんだよ!」

紫苑に詰め寄る聡史。
若干それに引きながら紫苑はアッサリと答えた。

「聖凪は女子率のほうが高いからだが」
「だからって…!こういう時くらい性別に合った格好しろよ!」
「だが断る。愛花、最初相手になってくれ」
「いいよー」

妹(?)と踊る約束をしている想い人に聡史はガックリ肩を落とす。
そういえば、コイツはこういう奴だった。

本気で落ち込んだ聡史に弟、カオルは心底同情したとか……。







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まあ、ね!
聡史は我がサイトのNo.1不憫だし!
こんな扱いで本当ゴメン←

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