05/26の日記

23:44
あなたと、隣(人形主・政宗)
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「Hey、暁。見てみろよ。綺麗だと思わねぇか」

そう言って政宗が盃を持ち上げた先は悪戯に散りばめられた星と真ん丸に輝く月。
夜だというのに明るい今宵は酒盛りに丁度良い。
いつもより血色良い政宗の言葉に暁はぱちくりと瞬きをした。

「綺麗?」
「ああ」
「爆発を、繰り返している、天体、太陽、を反射させる月、が?」
「また小難しいこというなお前」

暁の言葉に苦笑いを返し頭をぐしゃぐしゃと撫でる。
いつだったか抜かした背はかなり差がついてしまった。

「人間はdarkよりかはbrightの方が好きなもんだ。眩しけりゃ綺麗なんだよ」
「へぇ、」

政宗の言葉に適当な返事ををし徳利からくぴくぴと酒を消費する暁。
その傍らにら空の徳利十と二本。ザルもいいところである。

「酒の肴にゃもってこいだろ。これ以外はいらねぇよ」
「刺身、干し肉、漬物、いらない?」
「いやいる」
「いらない、いった、のに」
「比喩表現だ阿呆」

コツ、と頭を軽く叩く。
暁は構わず干し肉をもしょもしょと食べた。

「月見酒はいいなって話だ。アレがありゃ呑めるからな」
「梵、」
「Ah?」

「俺、梵、いれば、いつでも呑める。梵、眩しいから」

ボリボリと漬物を食べながらの言葉に政宗は一瞬固まる。
そしてその直後、耳まで赤く染まった。

「Oh…知ってたが暁、恥ずかしい奴だな……」
「?」

刺身をもりもり食べる暁に政宗は頭を抱える。
指の隙間から暁を見て、少しだけ笑った。

「but、俺もそう思うぜ」

政宗の言葉に暁は瞬きする。
そしてその後、徳利を見つめた。

「酒盛り、毎晩?」
「いや、それは無理だ」
「梵、嘘吐き」
「お前な…!」

政宗は暁にヘッドロックをかけ拳を頭にグリグリと押し付ける。
くだらないと思える日々が、何よりも眩しいと、いとおしいと思った。

また、二人で

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