振り夢

□儚く散ったサクライロ
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苦しい。





胸が、心が。



そんな思いをさせたのは彼。
だけど、一方的すぎる解釈。


私はただ好きだった。
一人の異性として、見てた。
だけど、彼は違ってたみたい。


いつしかあたしの目は彼しか写さなくなった。
どんなに人がいようが、いないかなんて関係なく。
私と彼は冗談でからかいあう仲だったりもする。
そんな関係がいけなかったのかな…?

私がどんなに彼を好きでも想っていても冗談で言ってるとしかとらえられないみたい。



恋するってこんなに辛いなんて思ってもなかった。


友達以上になれないことがこんなに辛いなんて思ってもなかった。




「あ、あのね、孝介…」

「ん、どーした?」

「すき、だよ…」

「なーに言ってんだよ―」



そのあとに続く言葉なんていらなかった。
言わなきゃよかった、自分で改めて確認する必要もなかったのに。




―オレもすきだよ、友達としてなっ



笑顔を向ける貴方と心でそっと分かっていながらも傷つく私。




―すき、だよ…友達としてなんかじゃなくて…













 
(そんなのちっとも嬉しくない)



―――
夢って言えないですけど
一応夢って言い張ります←

早田ゆあ
20080918

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