□プライド
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「セッブルスゥゥーー!」


本を読んでいると遠くの方から聞き慣れた声が聞こえてくる。図書室だということを、あいつは気づいているのだろうか?

とばっちりをくう前に逃げようかと立ち上がった矢先に後ろから衝撃がきた。

「──フグッ」


「ふひゃー!やっぱセブセブの背中は落ち着くや!!」


力を強めながら抱きつくコイツを引きはがそうと頑張りながらも楽しんでる自分がいる事に僕は気づかないふりをしてる。

いや

あったはずのプライドもコイツを前にすると内側からなくなっていきそうになる…


「また、貴方達ですか!?五月蝿くするのであれば、出て行きなさい!」


「「…」」


点を引かれたいのであれば別ですけどね。と去り際に追い討ちを食らった僕らは周りからの冷たい視線を浴びながら図書室を後にした。


コイツは気づしていないと思うがな…




(精一杯、君に気づかれたくないプライド)

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