でらデラDERA

□先輩後輩
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(※会話のみ)

 





 
三「フゥー…」



 
流「……」
三「…お前も休憩か?」
流「…ッス」
三「無言で来んじゃねーよ、声くらい掛けろ」
流「フゥ」
三「…シカトかコラッ」


 

三「アッチィ…」
流「……」
三「桜木いつ戻ってくんだろーな?お前、病院行った?」
流「…1回だけ」
三「へー、お前でも行くんだな」
流「ついでに」
三「ついで?…あ、ジュニアか? ったく選ばれてんじゃねーよ、生意気なヤローめ」
流「当然の結果」
三「あーカワイくねー」

 


三「それで?何か話したのか?」
流「…特に」
三「だろーな。お前ら特別仲悪ぃもんな カッカッカ」
流「…そーでもねーッス」
三「あぁ?仲悪いだろーが」
流「…アイツとは、一番話す」
三「…お前なぁ…テメーらのは会話って言わねーんだぞ?罵倒だ罵倒。」
流「…でも、クラスの奴より話す」
三「お前友達いねーのかよ」
流「……」
三「桜木が友達っつーんか?」
流「…ッス」
三「……友達には見えねーぞ」
流「…たぶん友達」
三「…フーン……じゃー、その貴重な友達大切にしろよ。お前らが今後バスケ部支えてくんだからよ」
流「ッス」


 

三「来年は宮城達が居るからどーにかなるだろーけど」
流「……」
三「お前らが3年になった時はどーなることやら…」
流「……」
三「ちゃんと後輩の面倒見れんのかぁ?お前と桜木は、すぐ周りが見えなくなるからなぁ」
流「…自分だって後輩にムキになるくせに」
三「あぁ!?お、俺はアレだっ!2年!2年ブランクあったから仕方ねぇんだよ!」
流「関係ねー」
三「あんの!」



 
三「大体お前はコミュニケーションってもんが無理だろ」
流「コミュニ…」
三「ベラベラ喋れとは言わねーけどよ、桜木みたいに少しは積極的にならねーと。バスケ以外で。」
流「…ほぅ」
三「そこ少しでも改善しねーと、キャプテンは桜木に決まりだな」
流「!」
三「まー、お前はキャプテンになる気なんて無いんだろーけど」
流「ある」
三「…え?キャプテンになりてーのか!?」
流「4は俺のモン」
三「あーあー……またそれで喧嘩すんだろーなぁお前ら……」



 
三「桜木は絶対4取りにくるぞ。安西先生が何と言おうとな」
流「渡さん」
三「喧嘩じゃ勝てねーぞ」
流「…俺は10を譲った」
三「あ?」
流「番号。ホントは俺が10だった。でも譲って11になった」
三「へー、そうだったんか」
流「だから今度はアイツが譲る番。俺が4」
三「…そんな簡単にいくかぁ…?」



 
三「……あー眠てぇ」
流「……」
三「……」
流「…なんで選抜出るんスカ」
三「あ?」
流「…ゴ…キャプテンは引退したのに」
三「う、うるせー」
流「引退しないんスカ いつ引退するんスカ」
三「引退引退うっせーな!!」
流「毎日来るから」
三「……またやり足りねーんだよ…高校バスケ…全然足りてねーの」
流「……」
三「…心の底から、無駄な時間を過ごしちまったって思ってんだ。あの2年をよ」
流「……」
三「嘆いたって戻ってこねーんだけどな……未練ありまくりだからよ。出られる試合は全部出んだ」
流「…ほぅ」
三「言っとくけどなぁ、俺が真面目にバスケやってたら、テメーになんて絶対負けねーぞ。沢北以上になってたな」
流「今は負けを認めてると」
三「そ、そうじゃねぇ!今だって負けてねーよ!!」
流「どーだか」
三「チッ このヤロー…」



 
三「よーし分かった」
流「?」
三「テメー、休憩終わったら1on1の相手しやがれ」
流「……」
三「また勝ってやるからよ」
流「前のは同点」
三「ちげー!俺が勝ったんだ!」
流「…フゥー…負かしてやる」
三「先輩に向かってデケー口叩きやがって……俺が勝つ」
流「俺が勝つ」
三「いーや俺が勝つ!」
流「俺」
三「オレだ!!」
流「オレ」 














END。













 

20130614
 

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