でらデラDERA
□ラーメンズ２
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神「ギリギリギリギリジンジン、ギリギリギリジンジンジン」
清田「･･･」
神「ギリギリギリギリジンジン、ギリギリギリジンジンジン」
清田「･･･神さん、その歌何っすか？」
神「俺のテーマソング」
清田「へ、へぇ･･･」
部室のドアを開けると、その光景が広がる
神さんが歌を口ずさみながら着替えをしていた
聞いたことない曲だけど、神さんの作詞作曲なのかな？
神「ギリギリギリギリジンジン、ギリギリギリジンジンジン」
清田「･･･」
神「ギリギリギリギリジンジン、ギリギリギリジンジンジン」
清田「あの･･･神さん？それは一体何を･･･」
神「これ？見て分からない？１人ストリップ」
清田「･･･」
ロッカーに視線を合わせている神さん。俺に見えるのは神さんの広い背中。
神さんは腕を前でクロスさせ、Ｔシャツの裾を上げたり下げたり･･･
正面から見りゃ腹チラってやつになるんだろうが
俺が居るのは神さんの背後。見えるのは少しくびれた男の腰。
女の子がやってるなら鼻血もんだけど･･･神さんの自称ストリップは意味不明
チラチラこっち見てくるけど、何にも声を掛けてこない。
聞こえてくるのは、少し機嫌の良さそうな声に乗った変な歌。
妙にリズムが良くて、耳に残りそうだ･･･
神「さっきから何見てんの」
清田「じ、神さんでしょ！？俺は別にっ･･･」
神「男のストリップ見て楽しい？信長は男が好きなんだ？」
清田「違いますよっ！！１９０近くある男の裸なんて面白くねぇーっす！！」
神「見たくせに･･･ハイ」
清田「え？」
スーっと差し出された大きい掌が、俺の胸元で止まる
清田「な、何すか･･･？」
神「視聴料集金」
清田「･･･は？」
神「俺の生歌聴いて、生裸見たから。ハイ、１０００円」
清田「高っ」
神「安いの間違いでしょ？踏み倒すなら５００本練習付き合わせるよ？」
清田「げっ･･････」
ニコっと爽やかに笑う顔とは裏腹に、神さんの背後にはドス黒い空気が漂っていた。
神さんの事は、牧さんと同じぐらい好きだけど
いつか神さんに泣かされるんじゃないかと思う･･･
そう考えると、なんかもう･･････すでに泣きそうだ。
END。
20100614