シュガーソルト

□『野外学習 1』
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頂上に先に着いたゆきと達は…

「あー…腹減ったぁー」

頂上にある大きな石の上に座りながら
頂上で配布されたお弁当を膝に乗せて蓋を開けるゆきと。
そんなゆきとを横目に海は

「つかさ…お前のその体力はそのちっさい身体のどこに有り余ってんだ?」

自身がそれほど疲れているわけではないが
やはりゆきとを女だと知っている分、海には150cmほどしかないゆきとの小さな身体にどれだけの力が有り余っているのかが不思議でたまらなかった。

「それは俺も思ったけど
ゆきとどこに、そんな体力あんの?」

おにぎりを食べながら良も不思議そうに聞いてみた。

「あー…オレ、ちっさい頃からこれくらいの山登ってたしなー」
「「は?」」

食べていたおにぎりのご飯粒が少し落ちた海と良。
それほど海と良にはゆきなの発言に驚いたようだった。

「まぁ、1人じゃねぇけどな流石に」
「いや、それはわかるけど…」
「ていうか1人で登らせようとする親はいねぇだろ…」

ゆきなの返事にそれはそうだ、という返答をする、海と良。

「んまぁ、オレはちっせぇ頃から
ゆきを守る為だけにやったよーなもんだしなー…」
「どんだけシスコンなんだよ」
「あ?そのシスコン野郎の妹をナンパしたやつはどこのどいつだっつーの 怒」
「う…っ」

首を傾げながら
ゆきなは考えてたがそれを海の言葉が頭にキタのか言葉を返す。
しかし返された言葉に海はなにも言えずただ黙るしかなくなったのだった。

「うわ…マジか!」
「え?こんなチャンスありか!?」

まわりの男子達がざわざわと騒ぎだした。

「ん?」

食べていた唐揚げを口に含みながらオレは騒いでた方を見る。
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