シュガーソルト
□『どうしてそんなに嫌うのか』
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駅へと向かう途中…。
「あれ?海やんか」
「…亜美か」
見た目と中身のギャップがありまくりの金谷 亜美に出会った。
昔っからの幼なじみで久しぶりに高校に入ってから再会したが
更に性格はパワーアップしていた。
「そっかー
今日、あんたデートやったな」
「Wだけどな…
俺はゆきちゃんの彼氏にあったことねぇから気が合うかもわかんねぇけど…」
「…あんたゆきの彼氏知らへんの…?」
口をポカーンと開けて亜美はあたかも俺が知ってるような感じで言ってきた。
「…は?知らへんやろ」
「ブッ!
プッフーーーーーーーッ!!!」
「は!?怒」
なぜ俺はこいつに休みに会って指をさされながら笑われないといけないのだろうと深く苛立ちに見まわれた。
「そ、そーなんか…
ほな楽しみやなぁ〜」
「は…?」
涙目になりながら笑えるーと言われ続け結局、やつは教えることなく別れた。
(…誰だ?
俺の知ってるやつか…?)
あの女が腹抱えて笑うくらいだ相当の人物じゃないと笑わないが
逆にその思い当たる人物もいないのも事実だった。
(…まぁ、会えばわかるか…)