シュガーソルト
□『痴漢』
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K side
爽やかな土曜日の朝
今日はバイトもサッカー部の練習も
グランド整備で休みで丸一日暇な日だった。
俺の同室のゆきなも
珍しく寮にいた。
(どーせならどっか行きてぇよなー)
そう、考えながら俺はチラッとゆきなを見る
「んだよ…」
視線が気になったのかまるで輩のようにゆきなは俺を睨みそう放った。
前回のキスの約束は実際やってるわけだが
その時はホントに可愛い
もう、抱きしめたくなるくらい可愛い。 なのにしばらくすると
あの甘い雰囲気など微塵もなかったかのように
ゆきなは男に戻る。
ホントに勿体無いとつくづく思う
なので俺はやはり実行することにした。
「おいこら、ゆきな出かけるぞ」
「は?どこにだよ」
「どっか
ゆきちゃんに服借りて30分後に駅前で待ち合わせな」
「え、あ、ちょ…」
そういって俺は無理やりゆきなを外に出して自身も準備を開始した。
(とりあえずデートだデート!)
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