シュガーソルト

□『野外学習2』
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野外学習2日目

今日も隣接する女子校の星凛女学校のゆきたちと合同で
今日は昨日より軽めの山に登るということでゆきたちも始めっから一緒に登頂していた。

そんなオレはというと…。

(あーーークッソ…っ
昨日のバカ海のせいで
半寝不足じゃねぇか!!!)

あれから海はなんともなかったかのように
過ごして眠った。
オレからしたらやつが何を考えてるか一瞬でわからなくなった。

(自分でもうやめる、とか言ってたくせに…
ほんっとわっかんねぇやつだな

もうめんどくせえからいつも通り過ごそう…
余計めんどくさくなるわ)

めんどくさくなるため、オレは考えるのをやめた。

(前のように接すればいいんだろー
ようは!)

そう決めた。

「ねぇーねぇー
今日の夜は
肝試しって聞いてるぅ〜?」
「は?」

昨日のオリエンテーションのグループとおんなじで回る為
ゆきはオレにベッタリだった。
そんなオレが考え中の後、ゆきがオレに話しかけてきたのは今日の夜のメインイベントとも言える肝試しの話しをオレに聞いて来たのだった。

「聞いてないことはねぇけど
ぶっちゃけどーでもいい」
「えぇ!?なんでぇ〜!
面白いのにぃ〜」
「…ジェットコースターのがいいね」

ベッとゆきに舌を出して嫌だ、とでも言うように接した。

「ゆきとくんはジェットコースター好きだもんねー
ゆきも好きだけどぉ
でも、お化け屋敷の方が好きぃ〜」
「あーそー」

(ぶっちゃけ肝試しとかそういう系統のものは苦手だっつーの)

別に怖くはないがああいう人に脅かされる系はどうも無理だった。
オレはゆきの話を適度に聞き流しながら
平らな山を登っていく。

「はー…
さすがにちょっと疲れてもうたわ」
「大丈夫か?亜美
カバン持ってやるけど」
「あっかんあっかん
そんなんゆきとにさせられへんわ
そこのバカ海に持ってってもらうわ」
「おい…怒
なんで俺やねん!」

疲れたという亜美にオレはカバンを持って行こうとしたが
亜美はオレに気を使い海に持たせようとした。
そんな会話が聞こえていたのか
前にいた海がオレらの方へ振り向いた。

「か弱いあたしがお願いしとんねん持ってってや」
「お前はか弱いの意味を履き違えとんねん
これだから理数系の得意な女は困るで」
「子供かお前らは」

亜美と海のやりとりにかすみがツッコンだ。
そんなツッコミさえ2人は気づかずケンカをする2人。

(あの2人仲いいよなー
小学生から一緒なんだっけ?)

2人の姿を見てオレは
海と亜美の仲の良さに関心していた。
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