君と出逢ってまた恋をした

□『野外生活 後編』
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「おいコラァッ(怒)
バカ貝!!事情を話しやがれっ」


「あ?」

野外生活の2日目の夜
かすみが海と良の部屋を叩き割るかのように入って来て、
鬼のような表情で海の首根っこを掴んだ。

「なに?海がなんかしたのか?」

鬼のような表情に全く気にしない良はかすみに問いかける。

「よくは知らねーけど
ゆきなの様子が変なんだよ」
「様子が変?」
「ああ
亜美がさっき廊下で騒いでたからゆきなに風呂で問いただしてたんだよ…
アイツに変なこと言われた?だとかさ
そしたらゆきなのやつ…
『な、なんにもないっ///』って
顔真っ赤で恥ずかしがってて言おうとしねぇんだよっ

しかもその表情が
めちゃくちゃ可愛いんだっ

事細かくゆきなの話しをするかすみに
海と良は変わったなーと思っていた。

「そんな可愛い表情をさせたのがてめぇだと思ったら
無性に腹が立ってな(怒)」
「それって俗に言う
八つ当たりじゃねぇの?」

怒り狂うかすみとは対照的に海は落ち着いていた。

「あっかーんっ
完璧にゆきなの奴
引きこもってまったでー?」

そう言いながら自然に部屋に入ってきたのは亜美だった。
「『あたし、眠いから
海達と騒いでおいでよ』って言うて布団に潜ってまったー!!」

叫ぶながら亜美は手をブンブンと振り回し、子どものようにぐずる。

「しゃあねぇな…
俺がアイツを説得してやるよ」

立ち上がって海はゆきなの部屋へと向かったのでした。




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