シュガーソルト

□『自惚れていい?』
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k side

無事に体育祭も終わり奈々美にしつこくつきまとわれることもなく終わった星雅高校だったが
7月に入ってすぐに校内の武道部主体で行われる武道大会の参加者を決めるホームルームになっていた。

「ゆきとは絶対だろ」

「あー…まぁ久しぶりに身体動かしまくってもいいけどなー」

とあるクラスメイトからゆきとが推薦された。
ゆきとも満更では無さげだった。
すぐに出場決定になった。

(どーすっかなー…俺は…
出てもいいけどぜってえーゆきとに当たりそうな気がするしなー…)

肘をつきながらうーんと考えてると

「海も武道習ってたんだから参加したらいいじゃん」

「いや…俺は」

「なんだ?海も習ってたのか武道」

「あー…まぁ、それなりに だけどな」

良の誘いに俺は乗り気じゃなかった。それにはちゃんとした理由があるからで
応えを渋っているとゆきとが俺が武道を習ってたのを初耳だったみたいで少し驚いた顔をしていた。
それなり、と伝えたが

「え、それなりであの「とりあえず海も経験者なら参加決定なー」
「え、雷ちゃん;」

良が何かを言おうとしていたが雷ちゃんがそれを遮り武道大会の参加者にほぼ強制参加のように入れられた。

(容赦ねーなー;

まぁ、いいか…それはそれで
俺も一回ゆきととは戦ってみたかったんだよな…)

「とりあえず身体鍛えねぇとなー」

「鍛えんのか?」

「当たり前だろ
この学校の奴らいつもより本気でかかってくんだからよ」

「まぁ、そうか…」

何事にも真剣なゆきとは今日から早速身体を鍛える感じで言っていた。

(俺も久しぶりに鍛えるか…)

そして俺もゆきとも出る競技が空手になった。
経験がない良は見学という場所に落ち着いたのだった。




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