君と出逢ってまた恋をした

□『離れても…』
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放課後

人がいない自身の教室に
夕焼けの光を浴びながら
椅子に座っていたのは
ゆきなだった。

「…」

チョコのパッケージを
見ながら撫でるゆきな。

(そっか…
入ってたんだ…)

「へへへ…///」

子供のような笑みを浮かべて
キュッとパッケージを
抱きしめるゆきな。

「な〜に
1人でニヤニヤしてんだよ…」

「!!」

1人しかいない教室に声が聞こえ、
振り返ると
そこにいたのは
海だった

「なんだ…
チョコ泥棒か」

「まだ根に持ってんのかよ…」

「まだ!?
まだってどーいうことだ(怒)」

あの後、
昼を食べて海とは
一度も関わっていない=ごめんという言葉を
聞いた覚えがなかった。

「…………な…」

「は?」

「だ、だから…
わ、悪かったなっっ!!///」

「☆」

真っ赤な顔は
教室に差し込む夕焼けの光ではなく
海自身のもので
あたしは海が謝ったことにびっくりした。

「…他の女子にとっては
ファンでも
お前にとったら
大切なもんだったんだろ…?
だから、悪かった…」

申し訳なさそうに
海は謝っていた。

「…べっつに〜
あたしプレミアLIVEに
いきたいから
応募した訳じゃないんだよ」
「え…?」

「名前も変えて送ったし、
字だって崩して書いたんだ…
でも、それでも
気づいてくれたんだ…
嬉しかった…」

今は忙しくて

会えないけど

それでも

繋がってる…。

不安で出した手紙

でも

わかってくれた。

「さすがあたしの
パパだなぁ〜って
関心してた所だったんだ〜

まぁ、チョコの恨みは
消えないけど…」

チラッと横目で
海を見るゆきな。

「あ…う…」

(珍しく落ち込んでる…?)

シュンと潮らしく
海は落ち込んでいた。

「ア●フォートのビターで手をうってあげる」

「え…?」

「あたし、
ア●フォートのCMしてる
俳優さんが大好きなのっVv
だからそれで
手をうってあげる♪」

ニコニコの表情で
あたしがいうと
海の顔は
嫌そうな表情に変わる。

「ア●フォートのCMしてる俳優って…
水●ヒ●かっ!?」

「うんっVv」

「却下(怒)」

「はぁ!?」

まさかの否定にあたしは驚きと怒りを覚えた。

「お前なんか
ぬれせんべいで
十分じゃっ!!」

「な、なんだとっ!?(怒)」

こうしてあたしら
2人は
誰もいない教室で
日が沈むまで
延々とケンカをしていましたとさ。。。

END
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