君と出逢ってまた恋をした

□「野外生活・前編」
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今日1日目の野外活動は
さほど高くないハイキングレベルの山を登ることになっていた。


「おい…
本当にこの雨ん中で
ハイキングなんざすんのか?」

バスを降りて一番先に口を開いたのは
かすみだった。

山と言うことで
来る時は晴れだった愛知県も
長野県まで来れば
天候は変わるのがつきものだった。

「大丈夫だよー
小雨だし」

「せやなぁ〜
これ終わったら
宿やし楽しみやぁ〜Vv」

ゆきなと亜美は楽しそうに合羽を着ながら
はしゃいでいた。

「子どもか…
アイツらは…」

「え〜なんで?
楽しそうじゃんっ
かすみはそーでも無さそうだけどなー」

ゆきなと亜美のやりとりに海は呆れていた。
しかしそれとは逆に良はハイキングをゆきなと同じくらい楽しみにしていた。

「いいか?
今は小雨程度だが
ハイキング中は雨が強くなって
土がぬかるんでるかも知れねぇから
勝手に変なとこに行かずに前の奴を追ってけよ」

雷が前から後ろの生徒に声が届くように伝える。

「「は〜い」」

クラスの生徒は返事をして、一番最初のクラスから順に山を登り始めた。




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