君と出逢ってまた恋をした

□『野外生活 中編』
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ピピピッ…

部屋のアラームが鳴る中ある部屋を除いて
2日目の朝を迎えた。

そしてゆきな達と言うと…。

「どないするん?」
「どうしような…」

アラームの音にイヤイヤ起きながらも既にジャージに着替えている亜美とかすみだが1人はまだ夢の中で…。

「こないな可愛い寝顔されてたら
あたしは起こされへんでー」
「お前が無理ならあたしもっと無理だっての」

2人はゆきなを起こすのを躊躇っていた。
昨日の夜は遅くまで話していたせいか眠るのが遅くなった。
亜美やかすみは起きれたがゆきなは違った。
ああ見えて夜に強く朝に弱かった。
7時間以上眠らないと起きないゆきなは
部屋のアラームの音にも気がつかず眠っていた。
「おーい
早くしねぇとラジオ体操始まるぞー」

ひょこっと顔を出してかすみ達に呼びかけるのは海だった。

「おっ♪少年よ
ええところに来たやん」
「は?」

海の姿が見えた亜美は声をかけて部屋へと導く。

「ゆきなー?
そろそろ起きねえと遅刻すんぞー」
「ん…っ」

かすみが意を決してゆきなを起こし、目を覚ますゆきな。

「一体なんだってんだぁ?」

背中を亜美に押されて部屋に無理やり押し込まれる海。
「あんなー
ゆきながなかなか起きへんねん…」
「は?
だからなんで俺ー…

海はかすみがいる所へ顔を向ける。

「あうぅー…
ねむぅい」
「な…っ!?///」

布団の上に座りながら
子供のようにぐずるゆきな。
その姿を見た瞬間、海ははゆきなから顔を背け真っ赤な顔をしていた。

「めっちゃかわええ〜Vv
はよ、起きよなー」

起きたゆきなの世話をする亜美は急いで準備に取りかかった。

「あ?なんだ
海いたのかよ」
「雷ちゃんがお前らだけがいないって言うからだな…
仕方なく来たらなんっでゆきなはまだ寝てんだよ;」

ゆきなを起こすことに必死だったかすみは海の姿があることを知る。
担任である雷に呼んでこいと言われた海だがまさかこんな状況だとは思わなかった。


「女にはいろいろあんねんよっ
ああっ
ゆきなー!!そっちちゃうで!?」

かすみと海の話を聞きながらも亜美はゆきなを洗面所へ導く。

「子供か…;」
「いや…
あれが可愛いんだよ」

洗面所へ亜美に連れられていくゆきなはまさに子供。
だがかすみにとっては
それが可愛いのであった。

「…まぁ、可愛い…のかはよくわかんねぇけど
警戒心のなさはあぶねえだろ」
「お前はどこぞの親父か?」
「はぁ!?
なんで俺が親父やねんっ」

かすみの言葉に驚く海。

「そーやってゆきなが心配で心配で仕方ねぇとこ…」
「!」

ニッとしてやったり顔でかすみは意地悪く海に微笑む。

「心配なんかしてへんっ!!
とっととあのガキ連れて外に来ぃやっ!」

機嫌を損ねた海は足音を大きくたてて部屋出た海だった。

「関西弁になってんぞー」

部屋を出て行く海の背中を見ながらかすみは投げかけたが海は既に部屋から出て行っていた。

「ふわぁー
かすみーおはよっ」
「おっ」

ギュウッ

顔を洗ったことによってさっぱりスッキリと目を覚ましたゆきなはかすみに抱きついた。

「おはよ…
よし、外に出んぞ?」
「うんっ」

くしゃっとゆきなの髪を撫でながらかすみは優しくゆきなに微笑んだ。

「ほらほらー
モタモタしてると
雷ちゃんに怒られてまうでー!」
「はーいっ」

扉の前で靴を履いて待ってる亜美にゆきなとかすみは駆け寄ってみんながいる外へと向かったのだった。


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