君と出逢ってまた恋をした

□『告白』
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「どーしているはずのないあんたがここにいる訳?」
「会って第2声がそれかよ;」

すごく嫌そうな顔でゆきなは海を見るが
海はゆきなの態度に同時なかった。

(どーしてゆきじゃなくて海がここにいるんだよっ!)

ハッ

「ていうかゆきはっ!?」

一番肝心な人物がいないことに気がつき
あたしはゆきの名を出した。

「俺が聞きてえよ…
あいつが
『用事があるから
N駅まで来てね』って
言ったから来たのに
いるのはお前で
こっちがびっくりだってぇの」
「つまり…それは…」
「はめられたな」
「…っ…」

あっさりきっぱりと認める海に
あたしは頭を抱えた。

「あんのおバカー!!!」

なんってことを仕出かすかと思えば
ゆきはなぜかあたしと海を鉢合わせさせたのだった。

「どーすんだ?
せっかくここまで来たんだし
デートでもするか?」
「なんであたしが
海とデートしなくちゃなんないんだよ」

ギロッと海を鋭い目で睨みつけるゆきな。

「なんでって…
このトロピカルランドの無料パス、乗り物乗り放題チケットが
今日まで有効だから…

もったいねぇだろ?」
「た、たしかに…っ」

しかも
トロピカルランドは
市内でも有名なビッグアトラクションだ。
何年振りかくらいに行く遊園地はきっと楽しいに違いない。

「し、仕方ないね…
無駄にするのも勿体無いから
あんたにつき合ってあげようじゃないか」
「プッ…っ…くっ…」

笑いを必死で堪える海にムカついたりしたが
あたしはあえて我慢した。

「たく…っ
笑ってないでとっとと行くよっ!」
「へいへい…」

あたし達はとりあえず
N駅前から抜け出し
トロピカルランドのある場所へと向かったのだった。











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