君と出逢ってまた恋をした

□『真実』
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『あんたなんか好きになる訳ねぇじゃん』

忘れもしない
人生最低の出来ごと
一瞬で男を嫌いになった。
一瞬で男なんか信じられなくなった。

小学生だったあたしは
心も身体も弱く
脆かった。

だから
強くなろうと決めた。














学校


「じゃっじゃーんっ♪
見てみー、小学校の卒アル持って来たったでー!!」
「誰がんなこと頼んだんだよ…;」

陽気な亜美に反して呆れ顔のかすみ。

「うわー!!
見たい見たぁーいっ」

目をキラキラと輝かせるのは
この中で一番背の低いゆきなだった。

「俺にも見せてー!!」

それと同様に大きな声で良が声を上げた。

「ちょうど海もタイミングよくおらへんし
小学生の海を大発表やー!!」
「おいおい…;」

テンション上げ上げの亜美に
その正反対で落ち着きありすぎているかすみの温度差はかなりズレていた。

「亜美は海と同じクラスだったのか?」
「せやでー」

良が亜美に聞いてアルバムの組を引き出した。

「え〜っと…
3組、3組…」
「早く早く♪」

良が引き出す隣で
ワクワクドキドキ楽しみながら
あたしは待っていた。

「なにやってんだっ」
「「あっ!!」」

アルバムを取られて声を上げるあたしと良は声をあげる

「あぁあっ!!」

アルバムを取られた人物を見て
亜美は叫び声をあげた。

「うっせぇぞ…;」

亜美の叫び声にかすみは耳を塞ぐ。

「なんであんたがこないな所におんねんっ!!」
「そのセリフ間違ってんぞ?(怒)」

アルバムを取り上げたのは
噂の人物に上がっていた
海であり、
予定より早く現れた海に亜美はわけの解らないことをぶつけた。

「あっかーんっ!!
あたしの計画が狂ってもうたやんかー!!」
「計画だぁ!?
お前の計画なんて
どーせ『海の昔話&暴露写真見せ放題ー!!』
とかなんとかいうて
マスコミや学校の奴に
売る気やったんやろがっ(怒)」
「なんでわかるんっ!?」
「あっさり認めんなぁあぁっ!!」

海の読みに亜美は頭に石を打ちつけられたような顔をして驚いていた。
あっさり認めた亜美に海は怒りをあげた。

「あの女に秘密を暴露したら
人生は狂うな」
「同感;」

恐ろしいと言った表情でかすみと良は海と亜美の会話を聞いていた。

「見せてくれたってー!!良いじゃんかっ!ケチっ!!」
「ケチで結構や…
お前には絶対に見せん」
「な…っ!?」

カチンッ

海の冷たい態度に
あたしは怒りを覚えた。

あたしだけハバにされているみたいで嫌だった。

「なんだよ…海のバカ」

海がアルバムを見せてくれなかったのが悔しくて
どこか寂しかった。

(ふん…っ
別にいいわよ…)

心のどこかであたしは拗ねていた。

(てか…
小学生で見せられないって
どんなひどい面してんっ)

悪態をつきながら海の小学生の姿を想像していた。

「あんまり気にすんなよ?ゆきな」
「へ…?」

机に突っ伏すゆきなに落ち込んでいると気がついたのか
かすみは優しくゆきなに話しかけた。

「あいつ、過去にいろいろやってっからお前に知られたくねぇんだよ」
「そう、なのかな…;」

なんか…前にも
そんなことを
海に言われた気がする…。

「あんまり気にすんなよ?」
「うん…ありがとう」

かすみにそう言われて
心にある曇りが晴れた気がした。

(海が話してくれるまでは
我慢してるか…)

そう思ってあたしは気持ちを切り替えた。




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