君と出逢ってまた恋をした
□『練習試合』
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「え…?
サッカー部の練習試合?」
「せやねんっ
今日、あたしらの学校でやってんねんてっ」
「こんな炎天下の中でサッカーの試合なんか見れるか」
7月の下旬。
あたしとかすみは亜美の家で
涼みながら宿題を朝からやっていた。
だが、初めて一時間も経たない間に
亜美もかすみもだらけてしまい
いろんな話しをしだしてなんやかんやでサッカー部の話しにいきつき
今に至るというわけで…。
「でもでもめっちゃ強いとこと練習試合なんやてっ!
海の負け顔が拝めるかも知れへんでっ」
「つーことは
顧問である雷ちゃんも
落ち込むだろーな」
「そしたらあたしが慰めたるでな〜Vv」
「あくまでてめぇは
応援する気ねぇな…;」
かすみの言葉に臆することなく
負けても亜美は応援するとは言わずに
あくまで自分中心の考えにはしっていた。
「でもなぁ…
あんたら2人が行く言うんやったら
海たち応援したってもええで」
「おい、なんっかおかしいだろ
その変な脅し方」
「なに言うてんねんっ
相手チームはめっちゃイケメンのいる名門と言われる大楽学校やで!?」
目を輝かせて天を見上げる亜美。
「興味ないとかあるとかの場合ちゃうねんっ
どうせやったら
大楽高校のサッカー部男子に目星つけとくのもありかな思うてっ」
「動機が不純すぎんだろ;」
「た、確かに…」
かすみと亜美のやりとりにあたしは乾いた笑みを浮かべるのみだった。
「まっ、とにかく
応援は後回しやっ
何が何でも行くでー!」
「結局行くんじゃねぇか」
「そ、そうだね;」
勢いよく学校に行くことを決めてしまった亜美にあたしとかすみは
呆れることしかできず
ただただ亜美に従って
学校に行くのだった。
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